シドニーで妊娠出産記録 その1(学生ビザ)

子育て

シドニーで妊娠出産の記録として記事を書きたいと思います。

妊娠初期(その1)、中期(その2)、後期(その3)の3回に書き分けます。

ただ、日本ではないので人によってビザの種類や保険の状況によって

話の内容が変わってくると思うので私の体験記という形で

自分の状況を記録したいと思います。

最終的にどれくらいお金がかかったとか、どこで産むかなどの選択をなぜしたかとか

初めての妊娠だったので基礎的な妊婦の話など書けたらいいなと思っています。

初めてのことで海外だし分からないことだらけで、私自身たくさん調べたりしたんですが

情報が少なかったのでこの記録が誰かの参考の一つになったら良いなぁと思っています。

私の場合

妊娠発覚時の私のビザは学生ビザで、厳密に言えば

通称パンデミックビザと呼ばれるサブクラス408を申請してブリッジングビザAの状態でした。

(ブリッジングビザの時は前のビザの状態を引き継ぐと聞いたので学生ビザと言わせてもらいました。)

保険はAllianz CareのOVHCのカップル払いのものを契約していて

Waiting periodは無しでした。

(Waiting periodというのは、保険のカバー内容が一定期間以上保険の加入歴がないとカバーされない項目があるもので、通常1年以上保険に加入歴があれば選択している保険内容が全て適用されます。

私は国際結婚(OGではない)のテンポラリービザ同士の既婚者で子供は欲しいと思っていました。

妊娠初期 0〜15週(1〜4ヶ月)

妊娠に気がついたのは、いつも28日周期ピッタリで生理が来るのに

予定日から1週間以上こなかったので妊娠検査薬を使って検査すると

陽性となったことからGPに行き妊娠発覚となりました。

GPは少しでも妊娠に関する英単語が解消されるといいなと思って

日本人が在住するところを選びました。(が、結果家の近くが良いです。事情は次の記事で)

GPに行くと、尿検査、血液検査をして結果が妊娠と判明すれば当時妊娠6週目と言われました。

出産予定日まで教えてくれました。

検査薬で陽性が出て、規則的な生理が来てないことから妊娠の可能性が高いと判断され

エコーの紹介状をもらって予約をし、葉酸のサプリ(Folic acid)を飲み始めるよう指示されました。

オーストラリアの医療体制は日本とは違うのでGPを軸に

エコーをしてもらえる技師のところに自分で予約しなければいけないので

それがとっても面倒です。日本だと産婦人科に行けばいいだけ?なのにね。。。

妊娠についての基礎知識が皆無の私(妊娠周期、安定期)

子供は欲しいと思っていたし、計画的には進めていたつもりでしたが

いざ初めて妊娠してみると何でもう6週なのか計算がよく分からないし、

ドラマみたいにつわりがいつからなんだろうとか

そもそも何ヶ月で赤ちゃんは産まれるのかとか

妊娠してるくせにそんなことすら知らないという状況でした。

そんなわけで最初はなるようになると気にしてなかったのですが、

今になって分かるので少し説明すると

妊娠周期の計算は最終の月経の始まりが0週0日で数えているそうです。

なので、この週数っていうのは妊娠してから逆計算するような形で数えているんです。

だから最初にGPに行く時には最終生理開始日を聞かれます。

そして出産予定日も告げられましたが、それは40週0日の日付

最終月経の始まりの日から280日目のことです

一般的な妊娠期間が280日なんだそうです。

十月十日とつきとおか」って聞きますが、この十月というのは、1ヶ月を28日で考えていてプラス10日

くらいまでには産まれる的な感じらしいです。

だからカレンダーで単に日にちだけ見て1ヶ月とするのではないようです。

その他にも、安定期っていつから?よく安定期に入ったら周りに伝えるっていうけど、

ということで調べてみると、

定義はありませんが、一般的に妊娠5〜7ヶ月(16〜27週)のことで、胎盤が完成して流産のリスクが低下するとともに、つわりも軽減され母子ともに安定した状態。

NIPT JAPAN

ということのようです。

ただ私は職場の上司にだけは妊娠発覚時点で報告はして

体調が優れなくなることが多くなる旨を伝えておくようにしました。

どこで産むか問題

考えなければいけないのは、どこで産むか。

日本に帰って産むのかオーストラリアで産むのか。

簡単に私が思うメリット、デメリットは

日本で産むオーストラリアで産む
メリット・日本語で理解できる
・ホスピタリティ高い
・国民健康保険が使える
・出産助成金がもらえる
・親に手伝ってもらえる
・産後の入院期間がちゃんと設けられている。
・夫婦で協力して子育てを始めることができる。
・コロナの規制がほぼないので病院で面会がちゃんとできる。
デメリット・オーストラリアに戻る手続きに半年ほどかかる(その間、主人は新生児のお世話をする経験をすることができない)
・コロナの規制がまだまだある(病院で面会できないとか)
・医療英単語がわからない
・メディケアカードを持っていないので、保険でカバーできることが限られる。
・産後の入院期間にゆとりがない。
・助けを求められる家族が主人以外にいないのでメンタルに注意が必要。

こんな風に考えたので、私としては一番の決め手は

出産後、主人に新生児とたくさん関わってほしいと思ったので、

オーストラリアで産むことを決めました。

子供が生まれることなんて一生に何度も味わえることではないので

この経験を一緒に過ごして家族として一緒に成長したいと思いました。

というのも日本で産んだ場合、出生届が戸籍に記載された後、パスポートを取得する必要があり、

永住権がないのでオーストラリアに入国するためのビザが降りる必要があって

そこに時間がかかるようです。(ちなみに子供は親と同じビザを取得することになります。)

里帰り出産も妊娠32週目くらいから帰ることになるので

産前と産後を合わせるととても長い期間日本に帰ることになり、

夫婦として新しい家族を迎えるのに適切ではないと私は判断したためです。

私たち夫婦は国際結婚ということもあり、お互いの文化が違うので

その分、お互いの文化をより分かり合う必要があると考えています。

OVHC保険内容の確認

オーストラリアで産むと決めてから1番の不安はお金の問題でした。

自分が加入している保険のタイプと内容を今一度チェックして妊娠から出産まで

どこまでカバーされるのかしっかり確認する必要があります。

保険会社に連絡して、まずは妊婦が受ける健診やエコー諸々がそもそも保険カバー対象であるか

対象であればその細かい詳細を送ってほしいとメールを送りました。

幸い、私の保険カバー内容に妊婦さんが受けるGPのことや公立病院で産むか私立病院で産むか

など詳しい規定があったので、何度も読み返したり翻訳してみたりして理解に務めました。

サービス内容によってはメディケアカードを使う方と

同じぐらいの負担で済むところもあることが分かりました。

また、出産後も子供を保険に追加することもできるなど

不安だったことの質問に返答が返ってきたので、安心しました。

GPで妊婦定期健診

GPに行くと毎回のように血液検査と尿検査をしました。

血糖値や尿のタンパク量を見ているようです。

日本では毎回体重を測るようですが、1度測ったかなってくらい測った覚えがないです。

GPに行く頻度はエコーが終わったら結果を聞くのに予約して

行ったら血液検査と尿検査してその結果を聞くのに予約して

行ったら尿検査して、次のエコー(NTスキャン)の紹介状もらって

結果聞きにまた予約してみたいな感じで1ヶ月に2回ぐらいは通ってました。

家族は主人しかいないので、必ず一緒についてきてもらいました。

初めてのエコー(Ultrasound)と染色体チェック(NTスキャン・NIPT)

7週目の時に初めてエコーに行った時に初めてお腹の中に赤ちゃんが見えて

すごく感動したのを覚えています。13mmの小さな赤ちゃんでしたよ:)

2回目のエコーでは、赤ちゃんに染色体の異常があるかどうかみるため

NTスキャンNIPTというのを選択するように言われました。

NTスキャンはエコーによる検査で、保険が効く場合があり、NIPTよりは安い

NIPTはエコーと血液検査で保険適用外。大体$500くらい

私は迷わず、NTスキャンの紹介状を書いてもらい予約しました。笑

妊娠13週と4日の時に予約をして行ったのですが、

1週間前に予約をしたのにも関わらず受付を済ませて名前を呼ばれたと思ったら

「今日は技師がお休みだから来週来てほしい。」と急にキャンセルされました。

エコーの日は予約の1時間前に600mlの水を飲んで

検査が終わるまで排尿をしないように言われているので

トイレに行きたいのを我慢して行ったのに何の連絡もなくキャンセルされて腹立ちました。

日本でこんなことはきっとないでしょう。。。自由なOGスタイルです。

GPの方に連絡をしてエコーをキャンセルされた旨を伝えると他の技師にも連絡するよう言われ、

紹介してもらった他の技師にも連絡しましたが、対応できる技師がいないということで

断られてしまいました。

仕方がないので次の週(妊娠14週と5日)にNTスキャンに行くと今度は、

「NTスキャンができる時期が過ぎている」と言われ、エコーで赤ちゃんを見るだけみるか聞かれました。

またまた腹立たしいことを言われ、そんなことは知らないし、んでまたトイレ行きたいし、何で事前に伝えてくれなかったのか不親切すぎ!怒

とりあえずせっかくだし赤ちゃんの様子をエコーで見てその日は帰りました。

(エコーだけの値段をしっかり取られました。怒)

ネットで調べると、NTスキャンは妊娠11〜14週の限られた期間で

限られた大きさの赤ちゃんしか検査ができないものだったようです。

ということはNIPTを受けるしかないのかぁ、$500で保険適用外かぁ

日本ではこういうのは普通やってないらしい(姉情報)

でも、よく考えたらもし検査して染色体に異常が見つかってしまった場合、

中絶するか問題が出てくるということなのか。ていうか中絶って何週目までなのかも知らない。

こんな気持ちになるなんて思ってもいなかった。。。泣

他のみんなは結果によってどんな判断をするんだろうか。

せっかく宿った命なのにこんな検査本当に受けるべき検査なのか。

主人と話合い、私は受けたくない、主人は受けるべきと意見が分かれ、

結局GPでは、NIPTを受けて事前に分からないより分かったほうがいいと言われ

NIPT検査を受けることになりました。

ちなみにNTスキャンは検査期間が限られてるから受けられなかったら、シドニー中の技師に電話しないとダメだよ!!と言われました。

それを最初に言え!!!!怒

妊娠16週と1日の日に予約をし、いつもとは違う綺麗で設備が整っている施設に行って

エコーをして、染色体の説明と面談を終えて血液検査をしました。

結果は1週間以内で分かると言われ、3日後に検査結果がメールで送られてきました。

結果は、染色体異常と言われている組み合わせのナンバー1つづつに

Low probabilityと書いてあり、性別もXとYの組み合わせから男の子であると分かりました。

とりあえず高い確率で染色体の異常はなく、性別までわかってしまうこの血液検査

すごいなぁと単純にびっくりしたのと、何も異常がなさそうでよかったと安心しました。

母体の血液の中に微量に赤ちゃんの血液が流れていて、高度なテクニックで

臨床検査するもののだったようです。だから保険適用外なのかもしれません。

血液検査自体は$480、エコーが$57=$537払いました。泣

つわりと食べるものの変化

よくドラマで見るつわり(英語ではMorning sick:朝に症状が出ることが多いからと聞きました)

で吐くみたいなことは私はなかったのですが、

なんか気持ち悪いという感じが妊娠初期から16週くらいまで続き、

特に匂いに敏感で仕事でお客さんの体臭料理の匂い洗剤の匂い

私の大好きなお出汁やお米の匂いまで気持ち悪く感じました。

つわりは人によっては出産まで続く人もいるらしいので、人それぞれのようです。

食べ物の変化も人それぞれで、私の場合は最初よく言われている酸味のあるものが食べたくなりました。

梅干しとかサワーグミを好んで食べていたのですが、

その後、味のしっかりしたもの例えばラーメンのスープ日本のカレーを頻繁に食べるようになりました。

大体16週目くらいで落ち着いたと思います。

食べる量に関してはお腹が空いてもお腹が満腹でも気持ち悪いという感じで

一定量常に胃に何か入ってるようにちょこちょこ食べてました。

これは、大体妊娠20週前後まで続きました。

妊娠初期でかかった費用(保険カバー後)

妊娠初期(0〜16週)でかかっった費用をまとめてみたいと思います。

人それぞれだと思うので、色々ハプニングもあったし参考程度に見てくださいね。

GP1回目6w4d:$100 ー 保険カバー$76.95 = $23.05

エコー1回目7w4d:$202 ー 保険カバー$53.08 = $148.92

GP2回目7w6d:$80 ー 保険カバー$42.37 = $37.63

GP3回目10w6d:$80 ー 保険カバー$42.37 = $37.63

NTスキャンできずエコーのみ14w5d:$240 ー 保険カバー$61.92 = $178.08

GP4回目14w6d:$80 ー 保険カバー42.37 = $37.63

NIPT16w1d:(エコー$57と血液検査$480) ー 保険カバー$57 = $480

保険カバー後のトータルは、$942.94

保険がない場合のトータルは$1,319

差額の保険カバーが$376.06

NIPTが保険適用外だったので保険カバー後のトータルが高くなってしまいましたが、

それを除けば、全体で40%ほどカバーされていたことになるので、

保険に加入していない、もしくはWaiting piriodがある方はこの40%を払ってまで

オーストラリアで産むのかは、よく考えた方が良さそうです。

今日は長々と書いてしまいましたが、この記録が誰かの参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

妊娠出産その2に続きます。

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