シドニーで妊娠出産(パンデミックビザ)その3

子育て

前回の記事に引き続き、最後の妊娠後期(27週〜出産)の経験について書き記したいと思います。

めっちゃ痒い妊娠性湿疹

妊娠26週目過ぎたあたりから体のいたるところが痒くなってきました。

最初は、汗をかきやすい膝の裏や肘の裏、太ももの裏など皮膚が薄めのところから

脚 → 腕 → 手の甲と段々身体中に広がっていきました。

最初はあまり気にしてなかったので、オロナインやメンソレータムを塗って様子を見ていたんだけど

塗り薬が何も効かなくなって痒みが少しずつひどくなってきて

掻いたところから血が出てかさぶたになって、また掻いての繰り返し。

ネットで「妊娠 痒み」とかで検索して同じような症状の症例を探してみたら

妊娠時期は様々だけど、妊娠による痒みはよくあることのようでした。

気づけば1ヶ月ほど痒みと戦って夜も眠れないほど症状がひどくなっていったので

GPに行くことにしました。

診断は「妊娠による湿疹」。(そのまんま)

ネットにも書いてあったんだけど、特に原因は分かってないものなので病気でもない。

けど、寝れないほど辛くなっていたので妊婦さんでも使えるステロイドの塗り薬と睡眠導入剤を処方してもらいました。

睡眠導入剤はどうしてもな時だけ使うことにして、ステロイドの薬は湿疹の箇所にポンポンと叩きこむように塗るよう言われたのですが

腕全体に湿疹ができて全体に塗り込むしかない状態で、しかも効果があまり感じられなかったです。

その後、病院の定期検診で痒みの症状を話すと、保湿をしっかりするようにアドバイスをもらい

保湿クリームの『QV』というのをお勧めされたので使ってみることにしました!

それはアトピーにも効くとかでオーストラリアのお土産で買って帰る人がいるほどらしいです。

おすすめの塗り方は、シャワー後タオルで体を拭く前にQVクリームと一緒に体に塗り込むです!!!

ベチャベチャしそうですが、意外と肌が吸収していきました笑

それを毎日繰り返すこと約2週間ほどで痒みが少しずつ楽になってきました!

自分では全く気にもしてなかったけど、実は肌がすごく乾燥していたのかもしれません。

というか、ちょうど中医学(薬膳)の勉強をしていて先生に言われてしっくりきたのですが

「人間の体内って水分(血液)がほとんどを占めていて、血液が不足している状態だと皮膚の表面まで水分を供給することができないから皮膚が乾燥する状態になる。」と。

妊婦だと赤ちゃんにたくさん血液を送っているので瘀血(血が足りてない)状態になって

皮膚まで水分が届いてなかったから肌が乾燥して痒みが出たということなのかもしれません。

だから保湿をすることで状態が改善されたのかも??原因ははっきりわかりません。

保湿を続けるようになってからはステロイドの薬は使わなくなり

そのうち、痒みも治りました。妊婦の保湿大事なんだと実感!そして補血、養血(地を作り巡らせる)の食材をしっかり摂ること!

(なつめ、よもぎ、にんじん、レバー、赤みの肉、シンプルにタンパク質など)

食べたものが体を作るから何を食べるかって大切だなぁって思いました。

百日咳ワクチン

妊娠31週目の定期検診の時に百日咳ワクチンを摂取しました。

百日咳ってそもそも何?

百日咳(pertussis, whooping cough)は、特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症である。母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、1歳以下の乳児、特に生後6 カ月以下では死に至る危険性も高い。

NIID 国立感染症研究所

死にいたる危険性が高いとか言われるとなんか怖いです。。。

母体から胎児に抗体を送ることができるらしく、産後赤ちゃんに触れ合う大人も打つことが推奨されています。

義務ではないので家族と話し合って決めるよう言われました。

赤ちゃんって免疫力高く生まれてくるので、どのくらい病気にかかるのか知りませんが

私が打っておけば私も赤ちゃんにも抗体はできると聞いたので

主人と話して私だけ打つことにしました。

14週ぶりのエコー

妊娠中のエコーをあまりしない海外ですが、実は前回のエコー(20週)の時に

胎盤の位置が低いことが分かっていたらしく定期検診でしばらく経ってからそのことを知らされました。(え、早く教えて

低置胎盤と言って、子宮口を塞ぎはしないものの低い位置に胎盤があって出産の時に出血しやすいと言われているものを疑われていたのですね。

もし子宮口を塞いでしまっている場合(前置胎盤)、帝王切開になるので早くエコーで確認して欲しかったのですが、

「次は34週の時にエコーがあるからその時に確認しよう!」

と言われて長らく心配させられ待たされようやく14週ぶりにエコーをしてもらいました。

結果は、低置胎盤でも前置胎盤でもなんでも無くなって胎盤はちゃんと上の方にあると言われたので一安心しました。

胎児の大きさはオーストラリア規格だと小さめですが、アジア人規格だと普通ということでした。

それにしても、この14週間の間、帝王切開になるのかもしれないと最悪の事態を想像してしまって

エコーが待ち遠しかったです!!!

臨月ってなんだっけ?

臨月って?

子供が生まれる予定になっている月。うみつき。

Oxford languages

臨月という単語の意味も知らんかった私。出産予定日の月になると2週間毎に定期検診が組まれて

胎児の頭の位置が下にあるかどうか毎回お腹を触って確認されるようになりました。

触ってわかる助産師さんって凄いですね!!

自分では何となく胎動(キック、パンチ)をあまり感じない箇所は頭、背中かなぁって想像してました。

私自身、今まで定期検診で何の質問もなかったのに急に不安になって

もし生まれそうになったらどこに連絡すべきなのか、病院に持って行く荷物の最終確認とか

水中分娩可能かどうか費用はかかるのかとか聞きまくりました。

水中分娩のメリット・デメリット

知り合いのママさんが、2人目を水中で出産してとても良い経験をしたと聞いたので

産むなら水中出産がいいなぁと何となく思っていました。

日本ではスタンダードではないですが、オーストラリアの病院は施設としてお風呂付きの分娩室がありました。

出産前、ふと水中分娩のことが気になってメリット・デメリットを調べてみました。

メリットデメリット
・陣痛の痛みが和らぐ
・リラックスできる
・体が温まるので分娩の促進作用がある
・衛生管理がきちんとされていないと胎児が細菌に感染してしまうことがある。
・緊急時の対応が遅れる危険性がある。
 https://baby-calendar.jp/knowledge/qanda/week7/3180  https://www.cldbirthykh.com/birthplan/underwater-childbirth.html

誰でもできるわけではなく、妊娠経過が良好で助産師さんから問題ないと言われた方のみができるようです。

今は産後なので出産時のことを思い返すと、保温機能のない湯船だったので

時間が経つとお湯が冷たくなっていって、温かいお湯を足したら

分娩が促進したなぁというのは感じました。

陣痛の痛みについては普通分娩をした経験がないので比べられないですが、

陣痛と陣痛の間にリラックスできたような気はします。

デメリットとしては、湯船でいきみにくい。

だんだん腰の位置が滑っていきみにくい体勢になっていました。

体勢を変えるのも一苦労だった気がするので、滑り止めみたいな何かを敷けてたらよかったのになぁと思います。

あとは、両脇に母と主人が手を握ってくれていましたが、2人とも膝をついて手を握ってくれていたみたいで

後で聞いたら、膝が痛かったそうで枕をクッション代わりに使わせてもらっていたようです。

衛生管理としては、お湯が冷たくなっていくのもあって

お湯を足すタイミングで水は抜いていたので、綺麗なお湯を循環できていたとは思います。

あとは、定期的に水中のお腹に機械を当てて心音を聞いてくれていたのと

4時間経つ頃に、これ以上はドクターを呼びますというのが聞こえてきて

きっと水中でいきむのに時間の制限ははあったのだと思います。

体重が妊娠前から4kg増のみ!?

定期検診で体重は測るものの、妊娠前と比べられたり体重について言及されたことはなかったのですが

妊婦さんのアプリで、体重に関することが書いてある日があって

『妊娠前より10kg以上にならないように気をつけて〜』みたいなのをみて

妊娠34、5週目に自分の体重を妊娠前と比べたら4kgしか増えてなかったので

10kgも増えるの?!というか内訳が知りたい!!ということで調べてみると

 

  • 胎児の重さ→約3kg
  • 胎盤の重さ→約0.5kg
  • 羊水の重さ→約0.5kg
  • 妊娠によって増加する子宮・乳房・血液などの重さ→約4kg

上記を合計すると「約8kg」ということになりますね。
これにプラスして妊娠によるホルモンバランスの変化で増える脂肪や水分の蓄積があります。

moony

ということらしいです!

私は4kgしか体重が増えていないことに心配になっていたのですが、

生まれる前までに急激に増えて妊娠前と比べて約7kg増までとなったので

体重については結果オーライでした!!!

妊娠後期でかかった費用(保険カバー後)

妊娠後期(27〜39週)でかかった費用をまとめてみたいと思います。

私の場合なので、参考程度に見てくださいね。

GP(ひどい痒みによる診察)30w : $84 ー 保険カバー$39.75 = 44.25

公立病院検診3回目 31w5d : $162 ー 保険カバー$162 = 

公立病院検診4回目 34w5d : $162 + エコー$162 ー 保険カバー$324 = 

公立病院検診5回目 36w5d : $162 ー 保険カバー$162 = 

血液検査 37w5d : $0(保険が自動的に適用

公立病院検診6回目 38w5d : $162 ー 保険カバー$162 = 

公立病院検診7回目 39w6d : $162 ー 保険カバー$162 = 

保険カバー後のトータル$44.25

保険がない場合のトータル$1,016.25(血液検査がいくらかかってるかわからないので、本当はもう少し高い)

差額$972

公立の病院の費用が保険で全額負担されてるのでほんとに助かった!

出産予定日というプレッシャー

出産予定日が近づくにつれて、外出先で破水したらどうしようとか思って

外出が億劫になってしまって、ちょっと外に出るだけなのに破水用ナプキン持ち歩いて出たり

上を向いて寝たいのに、上なんて向けないくらいお腹が重いし、寝返りするのも一苦労。

ハァァ、早く出てこい!いつでもいいぞ!と思っていました。

出産の時に会陰切開しない方法とか、いきむ時の姿勢や呼吸法をひたすらYouTubeで勉強したりして

産むことにフォーカスを当てていたので、今思うと産んだ後のことってあまり考えてなかったです。

私の赤ちゃんは出産予定日ぴったりに生まれてきてくれたのですが、

ちょうど予定日の前日に定期検診があって、予定日を過ぎても生まれなかった場合

陣痛誘発剤は41〜42週の間で使うことになるというお話がありました。

いつ生まれるかわからないので、赤ちゃんのタイミングに任せよう!という気持ちと

早く自分の体を楽に動かせるようになりたいという気持ちの間でソワソワ。

次の記事で出産レポしたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました