留学の決断
私が渡豪したのは2019年の6月。
東京の飲食店でサービス業をしていた時に英語の必要性を感じ、渡豪を決めたのが最初でした。
私が働いていたお店はミシュランから評価をされるお店でありながら、誰一人として英語を話すことができませんでした。
せっかく手間暇かけて作った料理を
はるばる海外から日本に来て、沢山あるお店の中から選んで来てくださってる美食意識の高い外国人に
この料理に何が入っていてどう作ったのか説明もできなかったんです。
歯痒い思いを抱えながらサービスしていたので、
「あぁ、日本の料理を英語で説明できるようになれたらなぁ」
といつも思っていました。
お店のオーナーの息子さんがイギリスに住んでいたので、
毎月変わる献立を日本語で書いて送り、英語の説明を書いて送り返して下さっていたので
その紙を見せるだけで終わっていました。
食材の仕入れ状況によっては毎日内容が同じわけではないのでその説明は上手くできず、
しかも日本の食材や調理法を英語で伝えるってホントに難しい!!!!
と感じ、自分の言葉で伝えられるようになりたいと英会話教室に2校、週3日通っていました。
でも、日本にいても教室にいる間でしか英語を使わなくて
英語の環境に身を置いて英語を使って生活できるぐらいにはなりたいと思ったのが
留学を決断した理由でした。
留学の目的
なぜオーストラリアを選んだのかというと、当時29歳のギリホリだったので
ビザが降りやすそうだったのと、地元の友達のお姉さんからシドニーの自宅の部屋が空いているよー
と言われたのもあってオーストラリアのシドニーを選びました。
ファームジョブをして2年目のワーホリも延長しようと決めました。
初めての海外一人旅でとても不安だったので
代理店を使ってビザや学校の手配をお願いしてお金を払い、航空券を手配してもらおうと
友達の働く旅行代理店に行ったんですが、そこで私にとって大事なことを社長に教えられました。
社長から聞かれたんです。
ワーホリに行く目的は何なのか?何を得て日本に帰ってきた時にどう次の仕事に繋げたいのか?
そして、はっきりと言われた言葉まで覚えていませんが
ワーホリに行くのに自分の手でビザや航空券の手配について自分では調べたのか?2年目のビザは誰が取るの?という趣旨のことを言われました。
私は不安だからこそ安全を買って代理店にお願いしようと行動していましたが、
自分でワーキングホリデービザの取り方の解説をしているサイトなどを調べると詳しく解説しているサイトがいくつか出てきました。
航空券の購入についておすすめのサイトを滞在先のお姉様に聞いて行動していくうちに
「あ、自分でも頑張ればできるじゃん!」
と気付かされ、英語の環境に身を置きたくて行くのに何で自分で努力しなかったんだ
ナントッ!!∑(゚□゚*)ワーホリはもう始まっている!?笑
と反省しました。
留学の心得
私はビザや学校の手配をお願いしていた代理店に連絡して契約を解除しました。
キャンセル料はかかってしまったけど、これも勉強代だと思って自分でビザを取得し航空券を購入しました。
もちろんビザの申請は全て英語だし、分からない単語だらけ。
間違えてしまったらどうしようと不安しかなかったですが、
分からないなら調べる、周りに助けを求める
というシンプルな方法で、時間はかかったけどビザを申請。申請後1分以内にビザが降りました。
あまりにもすぐに降りたので英会話教室の先生に確認してこれはどういう状態なのかと聞いたくらいでした。
航空券においても同じで自分で調べて自分でチケットを買うことが出来ました。
今振り返ると、自分がチャレンジしてきた一つ一つのことを達成することで
自分の自信と経験になって今こうやって話をすることもできています。
目的をブラさないこと
シドニーに到着してからも、私の心の片隅には「何をしに来たのか?」という問いがいつもあります。
自分がやっていることはそれに沿ったものなのか?常に自問自答し自分の軸をブラさないように心がけています。
現在はワーホリビザも終了し、結婚して永住に向けて夫婦で動いていますが、
それでもやっぱり最初に来た頃の自分の目的である
「英語の環境に身を置いて英語を使って生活できるぐらいにはなりたい」
「英語で日本の料理を説明できるようになりたい」という自分の目的意識は常にあって
じゃぁそのために、(主人とはもともと英語で会話だけど)
英語で何ていうか分からない単語を調べて使ってみるとか、
どんな仕事を選ぶべきなのかということが見えてきて、
留学当初よりは成長したなぁ〜と我ながら思います。
個人の状況や目的によっては、代理店を使った方がいい時もあると思いますが、
これからワーキングホリデーで海外に行く予定がある方、
もしくは今ワーホリで海外にいるけど何をしたらいいか分からなくなった方へ
留学先で自分の軸がぶれないように何を念頭に置くのか
考えるきっかけになったら嬉しいです。